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Friday, September 25, 2020

【石川】捨てる服でドレスを 美しさの裏には影 考えて - 中日新聞

廃棄される服の山からドレスの材料を選ぶ生徒たち=金沢市竪町で

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#廃棄0プロジェクト
金沢の専門学生が制作


 過剰生産、大量廃棄の問題に目を向けてもらおうと、金沢文化服装学院(金沢市)の生徒が、廃棄される服やアクセサリーを使ったドレス作りに取り組んでいる。ブランド品宅配買い取りサービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダード(東京)と企画。制作工程を会員制交流サイト(SNS)などで発信し、若い世代に向けて問題提起する。(戎野文菜)

 取り組むのは同校ファッションビジネス科の二年生十四人。大量廃棄の問題や国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について学んできた。「貧困」「焼却」「ジェンダー」「人間」など七つのテーマを決め、今月から二人一組で七着のドレスを制作。花柄で自然を表現したり、ドレスの丈を短くして緑が減る砂漠化を伝えたりするデザインを考えている。

 同社は廃棄が決まった服やバッグ、アクセサリーなど約五百点を同校に提供。二十五日の授業では衣料品の山の中から生徒たちがドレスのデザイン案に合う材料を選んだ。

 貧困をテーマに作る水木真実(まこと)さん(20)は「服の生産工程や着なくなった服がどうなるか考えずに、なにげなく服を買う人が多い」と指摘。「美しいというイメージがあるドレスで、美しさの裏にある影を表現したい」と制作に取り組む。

 ドレスは十二月中に完成する予定。制作工程は、写真投稿サイトに「#廃棄0プロジェクト」のハッシュタグを付けて投稿する。完成したドレスを着た動画もつくり、発信するという。

 デファクトスタンダードによると、国内で廃棄される衣料品は年間約七十万トン(二〇〇九年時点)に上る。同社は個人から段ボールで送られてきた古着などを査定し販売する「ブランディア」の事業を〇四年から展開してきた。これまで宅配買い取りした衣料品のうち、廃棄処分された割合は6・4%。汚れがひどかったり、製品のタグが切られているのが理由で、一カ月に一万点を処分することもある。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自宅で過ごす時間に衣料品を整理する人が増え、今年五月の宅配買い取り数は例年の約二割増し。廃棄量も増えたという。

 同社では三〇年を目標に廃棄衣料をなくそうと、今年四月から「廃棄0プロジェクト」を開始。これを知った同校教員が今回の企画を提案し、実現した。同社と学校や生徒が協力するのは初めて。同社の担当者は「不要になった物から新しい価値を見いだすサービスを知ってもらう機会にもなれば」と話している。

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